ドキドキの初日から半年。お陰様で2022年を無事に納めることができました！年明けは1月12日木曜日からです

12月22日木曜日、今年最後の横浜夕方マルシェを無事に納めることができました。これもみな、買いにきてくださったお客様のお陰です！ありがとうございました！

さらっと「買いにきてくださった」と書きましたが、そうなんです、大変嬉しいことに買いにきてくださるようになったのです。

横浜夕方マルシェがスタートしたのは、ちょうど半年前の7月です。

当初は横浜夕方マルシェを知らない、偶然通りかかったお客様がメインでした。（当然ですよね……）

それがだんだんと、毎週「買いにきてくださる」方が増えてきて、
「先週買ったお芋、味が濃厚だったよ！」とか
「素揚げにしたらピッタリでした！」とか、
嬉しいことに、食材の感想や、料理方法を教えてくださるようになりました。

お客様があまりにも素敵なレシピを教えてくださるので、スタッフも試したくなり「お客様が推す食材を購入してしまう」といった逆転現象は既に日常の風景となっています。

野菜・食材売り場だけではありません。陶器やバック、手芸品などのワゴン前でも会話は飛び交います。

新作が出ると直ぐに気づいて「新作でましたねー」と嬉しそうに購入くださる方や、「こうやって使っているんですよ」と購入したアイテムを飾っている様子を、楽しそうにスマホで見せてくださる方。

いただいた声を一つひとつ噛みしめながら、生産者や製造者、作家といった全ての作り手にお伝えしたらどれだけ喜ぶんだろう！そんな想いを常に心に抱き、楽しく横浜夕方マルシェをやることができています。

ほんとうにありがたいことです。

横浜夕方マルシェのテーマの一つに、「地産地消」があります。横浜産の野菜や食材
などを地元・横浜で消費しよう！という取り組みです。

地産地消が推奨されている理由として、「地域経済の活性化」や「物流距離の短縮による省エネルギー社会の実現」などが挙げられています。

とても素晴らしいことですよね。とはいえ、とはいえですよ、正直「自分達とは少し遠いことだな」と感じている方も多いかと思います。私たちも、活動を通じて難しさを感じることがあります。

しかし、そんな中で気づいたことがあります。

それは、地産地消に取り組んでいると、自然と「地元・横浜についての会話が増える」こと、そして会話が増えるにつれて「横浜への興味が膨らみ、深く知る」ようになっていくことです。

冒頭でも少し紹介しましたが、
お客様の大半は、横浜で野菜が作られていることに驚くことから始まり、「横浜のどこで作られているのか」「どうやって食べるのが美味しいのか」、どんどん会話が進んでいきます。

野菜とともに仕入れた、農家さんからの情報もお伝えしながらお話しするのですが、次にいらしたとき、そのまた次にいらしたときと、どんどんとお客様の方が詳しくなっていきます。そしていつの間にか、私たちが教わる立場になってしまいます（もっと勉強しなくては……と反省して勉強に励んでいます）。

他のワゴン前でも同じです。「え？横浜で蜂蜜？」「そこ、家の側だよ！」「電車から見ていて気になっていたところだ！」などと驚きから始まり、興味を持っていただきーー。

私たちは感じました。地産地消は自分達と遠いところでは、「地域経済の活性化」や「物流距離の短縮による省エネルギー社会の実現」などにつながるけど、身近なところでは、「地元・横浜への興味」へとつながっていくのだと。

「地産地消が進めば進むほど、お客様の地元・横浜への興味が膨らみ、どんどん地元が好きになっていく」。そんな景色を、私たちは、毎週木曜日の夕方、横浜市役所の2階で眺めてきたのかもしれません。

「ここが無くなると困るんだよね」と声をかけていただいたことがありました。とても嬉しく、しばらくは喜びに浸っていましたが、いまは違います。

もっと多くの方の「無くなって困る存在」になり、そしてあり続けるために努力せねばと気を引き締めています。

来年は、学んだことを大切にしながら「これからも地域で心地いい暮らしを続けていくための“アイテム”＆“アイデア”」と出会い、会話が生まれ、そして横浜への興味や知識、愛が生まれる場としての、横浜夕方マルシェ作りを頑張っていきます！

お客様と一緒に会話しながら作っていければと願っておりますので、応援よろしくお願いします。

来年は12日木曜日からです。お客様にお会いできることを心より楽しみにしております！よいお年をお過ごし下さい。

Photo：やすえ　Text：とだはる